【息子の初恋】別れの日は突然訪れるもの
この夏、我が子(1才4ヶ月)は早くも初恋の人との別れを経験しました。
こんなに早く来るとは。。正直ぱぱの方が泣きそうになるよ。
出会い
我が子は歩けるようになってから毎日お散歩をしています。
基本行きはスタスタ歩いて、途中にある自販機の小銭返却口を触ったり、
カエルの置き物にお辞儀をしたり。
いろいろ忙しくごきげんなお散歩なのですが帰りは疲れて抱っこをねだる。
そんなルーティンになっている散歩コースの途中に、クリーニング屋さんがあります。
そこの前がちょうど交差点で、
信号待ちの時はクリーニング屋さんの日陰によく避難していました。
ある初夏の日、いつものようにそのクリーニング屋さんの日陰に避難すると、
自動ドアに貼ってある消防協会のポスターが目に入る。
女優の「のん」が写っているそのポスターは、不自然なほど低い位置に貼られていました。
大人にとってはその程度の認識でしたが、
息子の琴線に何かが触れたようで、立ち止まって真剣に見つめる。
その日からは雨の日も、風の日も前を通ると立ち止まって眺める日々。
お客さんが中に入ると自動ドアが開きポスターが動くので、正面で見れるようについていく。
大好きなポスターを見ることはいつしか彼のお散歩のルーティンに組み込まれていました。
突然の別れ
ある日、いつもの通りお散歩をして、
クリーニング屋さんの前を通りかかりました。
いつものように息子はポスターを見に駆け寄って行きましたが、
初恋の相手はいなくなっていました。。
自動ドアの前でうろうろしてポスターがない!と私にアピール。
期間限定のポスターだったんだよ。残念だね。と慰めるもそこから動かなくなったので抱っこで移動。
あの時の悲しそうな顔は忘れられません。
いまでもあの子のことを追いかけて、何かのポスターを見つけると覗き込む。
もしかして消防車が気になるだけ?とも思いましたが真相は闇の中。
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」